LC Journey #1_LCとは?
はじめまして。
関西創価高等学校社会科教諭で、本校の目玉プログラムである「ラーニングクラスター(以下LCと記載)」の担当をしております、平山拓巳(ひらやまたくみ)です。
同LCのプログラムは、私を含めて5人の教員が担当をしており、本日より5人の教員で協力しながら、LCの先進的な取り組みを楽しくご紹介できればと思います。「目玉プログラム」というだけあって、今後おそらく「本当に高校生の取り組みなのか?」と思わせる要素が目白押しのプログラム。ハードルを上げるだけ上げておいて、自分がトップバッターを務める重責に押しつぶされそうになりながら、LCの魅力を存分にお伝えできるように頑張ります。更新は不定期にはなりますが、本日よりよろしくお願い致します。
そもそも、LCとは何をするプログラムなのか、ここの説明なくして、LCの魅力は理解していただけないかと思います。LCは、本校が先駆的に推進する「世界市民教育」の根幹を為すプログラムで、今年で発足11年目を迎えました。簡単に説明すると、主に英語を用いて、創立者池田先生が提唱された「環境」「開発」「平和」「人権」の4分野に渡る地球的課題について探究するプログラムです。LCの魅力は大きく分けて、4つあります。
1つ目に、週1回の1時間半の授業をほとんど英語で進めていく点です。担当している5人の教員も、英語科教員が3人、数学科が1人、そして社会科が1人ですが、全員英語を話すことができるため、英語での授業展開が可能です。ちなみに、この5人の教員のうちほとんどが日本人です。また、生徒も英語の4技能をある程度身に付けていないとついていけないので、毎年選抜試験がおこなわれ、その試験に合格した高校1年生~3年生の約20名がLCに入ることができます。
2つ目に、ディスカッションなどを幅広く展開しながら、地球的課題について学び探究していく授業スタイルです。まさに、アメリカ創価大学で行われているような少人数クラスならではの双方向的な授業スタイルが特徴です。
3つ目に、LCの生徒でないと経験することのできない、高校生では普通経験できないような機会が沢山あります。例えば、日本国内また海外におけるフィールドワーク、大学教授や専門家、国際的な知識人からの特別講義などです。
4つ目に、LCの生徒たちの志の高さです。LCを志してくれる生徒は皆、現状問題となっている地球的課題と向き合い、その解決に向けて何か行動を起こしたいと本気で思い、どうしたら課題の解決に向かっていけるかを真剣に模索し続けている生徒たちです。こうした生徒の間での触発は、彼らの進路や将来の展望にも大きな影響を与えています。
そして今年も発足した11年目のLCプログラム、1学期には、創立者の1996年のコロンビア大学ティーチャーズカレッジでの「地球市民教育に関する一考察」と題する講演を英語で読み深めるところからスタート。LCを何のために頑張るのか、という点について、創立者が提示された世界市民の3要件「智慧の人」「勇気の人」「慈悲の人」の観点から、ディスカッションなどを通し考え深めることができました。
しつこいようですが、全部英語でやってます。
そして、それ以降の授業では、まず世界に存在している地球的課題について、インプットすることを目的に、「人権問題」「難民問題」「気候変動問題」「核兵器問題」などについて学び深めました。ちなみに、担当している我々5人の教員も、これらの問題・分野のプロフェッショナルではありません。我々も自分たちで学びを深めた上で、授業に臨んでいるので、皆必死ですが、教員になった今でもこうしたことを学ばせていただけることに感謝の気持ちを持って、生徒のために頑張っています。生徒の意見や視点から学べることも沢山ありますし、本当にありがたい機会です。そして、1学期の総仕上げとして、夏休み初日から2泊3日の東京フィールドワークを実施しました。次回は、この東京フィールドワークについて、様子をお伝えしたいと思います。