LC journey #5_海外とのオンライン交流プログラム

こんにちは。
関西創価高校でLC(ラーニングクラスター)を担当している田中絢也(たなかじゅんや)です。

主に英語を使って地球的課題の探究を進めるLCは、カナダにある「ゲルフハンバー大学(Guelph-Humber University)」のサポートを受けて活動を進めており、今年度はゲルフハンバーの学生たちと定期的にオンライン交流プログラムを実施しています。交流プログラムをするにあたっては、生徒たちは事前に英語の資料を読み深め、当日は用意された問いについて各自の意見を発表しあい、みなで問いの答えを深めています。

9月の交流プログラムではSISM(創価インターナショナルスクールマレーシア)の教員が見学をされ、10月の交流プログラムからSISMの生徒たちも一緒にディスカッションに参加しはじめました。

9月と10月に行われた交流プログラムでは、2005年に行われたアメリカ創価大学の第1回卒業式で創立者池田先生が発表された記念講演「21世紀の大学ー世界市民の揺籃」を読み深めました。この記念講演の中で創立者池田先生は、21世紀における大学の役割、そしてアメリカ創価大学が果たすべき使命について言及され、環境問題や食糧問題など様々な問題が悪化し危機に直面している時代において、地球全体のことを考え、人類益のために貢献しゆく世界市民の連帯の必要性を語っておられます。

11月の交流プログラムでは、池田先生が子どもだった頃の教師との出会いを綴られたエッセイ(『希望の世紀へ 教育の光』から「少年時代の恩師がた」)の英語翻訳版を読了し、自分たちが教師から激励をもらった体験を共有し合い、理想の教師像や人生の中で教育が果たす重要な役割について語り合いました。

6月から1回程度の頻度で始まった交流プログラムですが、最初はディスカッションでの発言が少なく、聞いているだけの時間が多い生徒もいましたが、2学期に入ってからは、事前に英語の資料を読み深め、問いの答えをそれぞれ自分なりに準備し、ディスカッションで積極的に発言をする生徒がほとんどになりました。

定期的にオールイングリッシュで国籍や文化が異なる同世代と語り合う体験は、一人一人が持つ文化的な偏見や固定観念を打ち破る機会となっています。更に、まったく異なる環境で生まれ育った者同士で創立者の思いについて語り合う中で、文化の差や国境を越えて共有しあえる『世界市民の要件』について認識を深めることができています。

このような交流プログラムを通じて視野を広げつつ、この2学期からLCではグループごとに探究のテーマを定めてのリサーチを進めています。生徒たちが地球的課題についてどのような発見をしていくか、今後の更新をぜひお楽しみに!