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情報科#1_DXハイスクールに採択されました!!

こんにちは。早速ですが嬉しい報告をさせていただきます。
今回、「情報、数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化する学校などに対して、そうした取り組みに必要な環境整備の経費を支援」する「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」に申請し、見事、採択されました!
(以下URLの23ページに本校の名前が載っております。)https://www.mext.go.jp/content/20240416_mxt_koukou01_000033692_005.pdf


◆採択の基準について

今回、この事業に採択されるには、概ね2つの基準をクリアする必要がありました。

👆1つ目の基準
情報Ⅱまたは数理・データサイエンス・AIの活用を前提とした実践的な学校設定教科・科目、若しくは総合的な探究の時間または情報Ⅱの内容を含むことにより指導内容を充実させた職業系の教科・科目を令和6年度においてすでに開設していること。または開設予定(以降の内容は省略)。

✌2つ目の基準
デジタルを活用した課外活動又は授業を実施するための設備を配備したスペースを整備し、情報、数学、理科、理数、専門教科(情報・理数系の要素を含むもの)等の教育内容の充実、探究的な学び・STEAM教育等の文理横断的な学びの機会の確保、対話的・協働的な学びの充実を図ること。

まず多くの学校で引っかかるのは1つ目の内容になるかと思います。これを一見すると…

  • 情報Ⅱなんて授業をいきなりカリキュラムにおけないよ…

  • 情報の担当者は1人しかいない…

  • そもそも情報Ⅰですらままならない状況なのに到底無理…

と言った声を聞いたことがあります。

以前も記載した通り、本校においても情報科の教員は私1人。正直、情報Ⅱを行いたい気持ちはあるものの、諸般の事情で、本校にも置くことはできませんでした(泣)
しかし、内容をよくよく確認してみると、決して情報Ⅱだけが基準ではありません。
基準には「数理・データサイエンス・AIの活用を前提とした実践的な学校設定教科・科目若しくは総合的な探究の時間」とあります。

◆理数探究について

実は本校、現在の3年生(いわゆる新カリキュラムの世代)から2年次の理系クラスでは「理数探究基礎」という科目を設置しています。この科目は、新カリキュラムになった以降にカリキュラム表に記載された科目で、教科は「理数科」となっています。ところが、特にこの教科、科目に「必履修科目」が設置されていないため、私の周りではこのような科目を置いている学校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール:理系に特化した高校)以外ではあまり知りません。
対して、本校においては「少しでも理数関係に興味を持ってもらいたい」とアツい思いを持っている教員がいらっしゃったため、このような科目の設置をこの事業以前の当初から進めてきて、昨年、まる1年を終えることができました。

さらに本校ではその上位科目である「理数探究」を3年次の理系クラスに設置。ここではグループに分かれての活動を考えておりますが、内容は理数のみならず、情報Ⅱの分野に特化した内容のグループも設置予定です。

◆データサイエンス入門について

これだけでもなかなか良い取り組みだと客観的に評価しておりますが、更にもう1つご紹介いたします。
3年次の文系クラスには必修選択というものがあります。その1つの科目として、「データサイエンス入門」という授業を授業内で行う予定となっています。姉妹校である創価大学の教授を講師に招いた授業では、高校としても単位認定し、大学としても単位を認定する。まさに高大連携のモデルとなる授業が本年から展開されることとなりました。
実際に履修者は100名を超える人数となっています。

◆最後に

基準1つ目を満たす条件がこれだけ整っているため、改めて1つ目については問題なし。
(恥ずかしいお話ですが、本校、結構理系にも力を入れております。理系の内容をより発展的に探究したいならぜひ「関西創価高等学校」にご入学を!)

基準2つ目の条件はGRITなどで培ったノウハウもあるため、文理問わず探究的な学びの推進には自信があります。
(GRITについてはまだまだたくさん記事が書けると思いますし、取り組みのレベルに自信があります
以上を踏まえて、プロジェクトの推敲を重ね、2月中旬に提出をしたところ、今回の嬉しい結果となりました。

実際に補助金も支給していただくことになりますので、さらに上記内容の授業を充実させるため、またその他のデジタル人材を育む教育のために有効活用してまいりたいと思います。今後の関西創価高等学校の教育にもご期待ください。