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LC Journey #2_東京フィールドワーク

こんにちは、関西創価高校ラーニングクラスター(LC)担当の平山拓巳(ひらやまたくみ)です。
先日より更新を開始した本校の目玉プログラム「LC」の魅力について紹介していくシリーズです。今回は夏休み初日から2泊3日で実施した東京フィールドワーク(以下FWと記載)の様子についてお伝えしたいと思います。

今回のFWの目的は、1学期には学びきれなかった地球的課題について、さらに学びを深め、2学期からの探究活動の足掛かりにしていくことです。東京では、あらゆる種類の地球課題に対して行動を起こされて、第一線で活躍されている個人や団体を訪問し、講演やワークショップをおこなっていただきました。本学園の中学校副校長の母校でもある東京海洋大学の教授による「海洋プラスチックごみ汚染の現状」に関する講演、本校卒業生でもある元JICA職員の方による現場経験に基づいた「平和構築」についての講演、UNDP(国連開発計画)の元駐日代表であられた近藤哲生氏による講演、民音音楽研究所所長オリビエ・ウルバン氏による「音楽を通じての平和構築」についての講演、など大人でもなかなか聞けない貴重な内容ばかりで、目からうろこの3日間でした。また、2日目には浅草において、浅草にいる外国人観光客に地球的課題についてどれぐらいの意識があるのかを調査するインタビューを実施し、英語での伝え方の難しさ、また自分たちの知識の浅さにも気付かされたりしながら、挑戦し抜くことができました。

ちなみに余談ですが、1日目に実は大変なことがありました。東海道新幹線が1日中運転見合わせになるという非常事態です。まさにあの日が1日目にあたる日でした。結局、新大阪駅からサンダーバードで敦賀駅まで行き、そこから今年の3月に開通したばかりの北陸新幹線に乗って東京に到着したのは、予定より9時間越しの夜7時でした。「3.16」に開通した北陸新幹線、何の縁あってか、学園生を救ってくれました。それでも生徒たちは、「サンダーバードに乗れる!」「北陸新幹線やった!」とどんな状況でも「価値創造」する姿に、状況に慌てふためき、忙しく対応に追われていた教員も大切なことを教えられた気がします(笑)

最後に、参加した生徒のFWを終えての代表的な声を紹介します。
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 有難いことにこの3日間で様々な専門分野の一流の方々のお話を聞かせていただきました。普段、学校の授業以外ではネットからの情報がほとんどですが、実際にお話を聞くというのは、はるかに得られる学びが深いことに気づきました。地球市民と育っていくためには、やはり自分で情報を掴みにいくこと、現地に足を運んで学ぶということを怠らずにするべきだと感じました。また、この3日間強く感じたのは創立者池田先生の平和思想の凄さです。どの先生も平和について語る時、核廃絶について語る時、池田先生の思想をもとにお話をされていました。また、対話が大事だということや、他者を尊重する心が大事であることなど、全て根本的な考えは池田先生が言われていることであり、学園で学んでいる事だと感じました。(中略)この東京FWで出会った人全員に共通していることは「人のために動いている」ということです。誰も、自己のためだけに働いている人はいませんでした。世界のため、苦しんでいる人のため、と働き、学び、動いていらっしゃいました。一流の人というのは、やはりどこまでも他者のために動ける人なんだと感じました。自分はこの東京FWで本当にたくさんの学び、感動、関心、発見、決意をすることができました。感じたこと一つ一つを大切にしながら、「Learning Cluster(=学びの共同体)」 のごとく、この学びをたくさんの人に広げていこうと思います。
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他の参加生徒にも3日間のFWを終えての感想を書いてもらい、まだまだ紹介したい感想が沢山ありますが、ここでは紹介しきれないので割愛します。参加生徒の感想に共通しているのは、講演をしてくださった方々を始め、1日目のトラブルに陰でご尽力くださった旅行会社の担当者に至るまで、このFWを支えてくれた全ての人への感謝の気持ちから感想を述べていることです。創立者も「感謝がある人は幸福である」とおっしゃられています。これから「世界市民」として成長していくLCの生徒たち、すでに「世界市民」の要件を備えている本当に楽しみなメンバーです。そんなLC生の様子を2学期以降もお伝えしていきます。