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Realisticdreamer#3_心理的安全性

こんにちは、関西創価高校教頭の佐藤進です。
今日は、「心理的安全性」について、書きたいと思います。

前回、関西創価高校を「負けじ魂」が育つ学校にしたいというお話をさせていただきました。

そのためには、どんな環境が必要でしょうか。
様々な条件があると思いますが、私は「心理的安全性」が重要なのではないかと考えています。
「心理的安全性」が話題になったきっかけは、2015年にGoogle社が「生産性の高いチームは、心理的安全性も高い」と発表したことにあると言われています。

今までの経験則が役に立たない、「予測不可能な時代」は、言い換えれば「誰も解答をもっていない時代」と言えます。
つまり、とりあえずは、現状の知恵を振り絞って「正解」と思えることを試してみることしかできない時代です。
たった一回のチャレンジで正解に辿り着く、そんな奇跡のようなこともあるかもしれませんが、うまくいかないことの方が多いと思われます。それでも、諦めずに再チャレンジをする。このように「トライ&エラー」を繰り返しながら、徐々に正解に近づいていくことが多くなっていくと思います。
にもかかわらず、うまくいかなかった挑戦のたびに、その「失敗」を厳しくとがめられたらどうでしょうか。恐ろしくて、やりきれなくて、誰も挑戦なんかしなくなるでしょう。周りの空気を読んで、新しい意見、周りとは異質な考えを発表しようなんて思わなくなるでしょう。
こんな社会では、当然のことですが、挑戦は避けられます。
挑戦がないところに、失敗は生まれません。
一見、良いことのように思えますが、失敗がなければ、再挑戦も生まれず、「勝つまでやり続けよう」「結果が出るまで諦めないで頑張ろう」という「負けじ魂」が育つ機会も失われてしまうと思うのです。
(発明王エジソンも「失敗」について、素敵な言葉を残していますね)

創立者池田先生は、「青春対話」で次のようにおっしゃっています。

たとえ諸君が、自分で自分をだめだと思っても、私はそうは思わない。全員が使命の人であることを疑わない。だれが諸君をばかにしようと、私は諸君を尊敬する。諸君を信じる。今がどうであれ、すばらしい未来が開けることを私は絶対に確信しています。倒れたって、そのたびに起きればいい。起きれば、また前に進める。若いのです。建設です。戦いです。今、これからです。今、何かを始めるのです。

「青春対話」より

我が子(目の前の生徒)が思い切って挑戦できるように。
信じた道を進んでいけるように。
そして、思い切り「失敗」ができるように。
その「失敗」を糧にして、新たな挑戦のために立ち上がれるように。


クラスやクラブ、家庭や社会など学園生を取り巻く環境が、少しずつ「心理的安全性」の高い世界になるように、祈り行動していきたいと思います。