学年主任のひとりごと#4_「平和」を学ぶ

こんにちは。高1学年主任の中前弘(なかまえひろむ)です。
暑い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

現在、夏休み。1学期の取り組みを少し振り返ってみたいと思います。


1学期の「GRIT」を振り返る

本校の特色のひとつが、土曜日を中心に展開される総合的な探究の時間「GRIT」です。
「環境」「開発」「人権」「平和」を軸に、SDGsも意識しながらプログラムを組んで学びを展開しています。
「GRIT」の紹介は、ぜひキャンパスガイドをご覧ください。

1学期間には「GRIT」の授業の中で様々なことを学びました。
ざっと授業のコンテンツを挙げてみると、以下のようになります。

  • 構造的暴力

  • AI兵器

  • 世界がもし50人の村だったら

  • 人権を意識した街づくり

  • 気候変動

  • 課題探究「問いの立て方」

他にも「GRIT」の一環として「創立精神学習」を実施しています。
2014年に「GRIT」を導入して以来、毎年の担当教員が苦労して構築してきたおかげで、立派なプログラムとして定着してきました。
高1の1学期だけでも、結構なボリュームがありました。

ウィーンの国際会議に参加した卒業生

上に挙げたコンテンツの「AI兵器」について学んだころ、ちょうどオーストリア政府が主催する“自立型兵器システムの規制に関する国際会議”がウィーンで行われ、そこに本校卒業生が参加し「市民社会による意見表明」としてスピーチをしていました。
その卒業生に繋がれる教員から連絡を取り、AI兵器について学んだばかりの高1生徒に講演をしてもらえないかと依頼すると、「ぜひ喜んで!」とのことで、快諾。
一気に話が進み、オンラインを通じて高1生徒に、当日の会議の様子や、自立型兵器(AI兵器)に関する思いや取り組みについてお話しいただきました。
倫理的な側面からのアプローチや、世界での交渉の話でもあり、内容としてはレベルの高いものでしたが、終了後の感想に子どもたちはしっかりと感じたことを書いていました。
後日、感想をそのまま講演いただいた卒業生へお届けし、さらにその後、その中にあった生徒からの質問への返答まで送ってくださいました。
在校生の成長のため、献身的に母校に尽くしてくださる卒業生が、本校にはたくさんいらっしゃいます。本当にありがたいことだと思います。

SGIピースサイトに記事が掲載されました

その卒業生とのやりとりには続きがあり、本校の高校1年生へ講演していただいたという記事が、本校生徒の感想とともに先日「SGIピースサイト」に掲載されました。

記事の後半に、その模様と生徒の声が記載されています(英語)。
本校の取り組みや生徒の声が、このような形で発信されるのは嬉しいことです。

暑い暑い夏――。
現在、仕事をしていて聞こえてくるのは生徒の声ではなく、セミの声です。
生徒の元気な声と姿を想像しながら、2学期の準備をコツコツ頑張ります。

本日の記事はここまでです。お読みいただきありがとうございました。